コスト管理、
集客、育成…
1つでも欠けたら
店舗運営は
うまくいきません
INTERVIEW
ルッソクラブ 店長
竹島健太郎
自ら掴んだ、店長へのチャンス
飲食業の魅力に気づいたのは、学生アルバイトの時。和食レストランでお客様と接する中で、自分のおもてなしに喜んでくださったり、ざっくばらんに話す関係性になれることが嬉しくて、この道に進むことを決めました。ヒロコシに入社し、ホールスタッフとして働いて8年ほど経った頃、居酒屋をオープンするため店長の社内応募があったんです。入社当時から店長への憧れがあった私にとっては、絶好のチャンス。すぐに手を挙げ、無事店長への切符を掴みました。主に近隣で働く方々に毎日ふらっと寄ってもらえる店づくりを目標に掲げる中で、お客様とのフレンドリーな関係性づくりを大切にしました。誕生日や記念日を覚えておいて、「うちでお祝いしませんか」とお電話を差し上げたり。親しくなった方に「今日の帰りは寄られないんですか?」とお声がけしたり。ご来店いただいた目の前のお客様はもちろん、もう一度ご来店いただくために何ができるかを考え、行動に移す毎日でしたね。
全てを把握し、
周囲を巻き込んでいく
ヒロコシには店舗ごとに売上目標があります。しかし、居酒屋のオープン当初はなかなか達成できない日々が続きました。限られたコストの中でいかに最高のパフォーマンスを出すか。どうしたらお客様にまたご来店いただけるか。スタッフみんなで考え、同じ志 で店舗運営を進めた結果、少しずつお客様も増えていきました。そうしてオープンから1年くらい経った頃、初めて売上目標を達成したんです。スタッフのマネジメント、料理やドリンクのコスト管理、集客、営業…。店長は考えねばならないことが山ほどあります。達成した当時を振り返ると、それら全てに気を配って、店舗をまとめ上げていたなと思いますね。現在は居酒屋からは離れ複数店舗を管理していますが、視野を広く持って考える力は以前にも増して必要です。何か問題がある時に、たった一つの改善で解決することはほとんどありません。一つひとつをきちんとチェックし、周りを巻き込みながら、これからもより良い店づくりを目指していきます。
ある一日のスケジュール
- 12:00
- 出勤、メールや各店舗の
営業日報の確認 - 13:00
- お客様先に訪問、ご優待券の配布
- 14:00
- 料理の試食会
- 16:30
- 開店前準備
- 17:00
- ルッソクラブ営業開始
- 23:00
- 営業終了、営業報告、食材の発注
- 23:30
- 退勤
私の「色」
居酒屋時代、お父様の還暦のお祝いをしたいとご予約をいただきました。ご子息とは事前に何度も打ち合わせをして、「還暦おめでとう」の手描き装飾、食べものの好みを考慮したオリジナルのコース料理、ご子息からのサプライズ…正直やりすぎだろうと思うくらい用意をしたんです。当日、お父様は涙を流されていました。ここまでしてくれるなんて、と。非常に喜んでもらえて、心が晴れやかだったことをよく覚えています。